おうち英語.com 管理人の みやびです。
突然ですが、最近は行ったことがない場所でも、Googleでとても詳しい地図が見れるので、目的地に着くことがとても簡単になりましたね!
早期英語教育を行うときにも、その目的地までの道のりがはっきりしていると、長い長い親子英語の時間が過ごしやすくなるのではないかなと思います。
そこで今回は具体的に、未来の成長した子ども達に、どのくらいの英語力が必要になるのか?
文部科学省が、現在明らかにしている、未来の子ども達に求められる、具体的な英語力とはどのような内容であるのか、調べてみました。
Contents
☆文部科学省が目標とする、高校生の英検の取得目標が上がりました

具体的に、これからの高校生に、文部科学省はどのくらいの英語力を求めているのでしょうか?
文部科学省のHPを参考にすると、今後、目標とされている英検のレベルは、
『高校生は、特性・進路に応じて、高校卒業段階で、例えば英検2級から準1級、TOEFL iBT60点前後以上等を設定』としています。
文部科学省の新たな方向性として、できれば高校卒業時に、英検2級から準1級の取得を目指す。という、とても高い英語力の目標が新たに加えられました。
上記と並行して、高校卒業段階で、英検準2級程度~2級程度以上の高校生の割合が50%を目指すという、もう一つの文部科学省の目標もあるのですが、子ども達の進路によってははっきりと、英検準1級という高い目標が設定されたのだなと思います。
また少し視点を変えて、今の幼い子ども達に行う早期英語教育は、「話す」ことに注目しがちですが、文部科学省のHPを見てみると、意外にも、小学校の英語教育に関しても、「読む」「書く」ことを、今後、積極的に育成するとも書かれています。
☆文部科学省の指針によると、小学校の英語教育において、「読む」「書く」ことも重要に
現在、英語の4技能の「聞く」「話す」「読む」「書く」のうち、小学生の英語教育は、「聞く」「話す」というコミュニケーション型の英語教育に重点がおかれています。
しかし文部科学省が行った「小学校外国語活動実施状況調査(H24)」によると、中学1年生の8割以上が、「小学校の英語の授業で、英語の単語・文を、「読む」「書く」機会が欲しかった」と、回答しました。
これは中学校の授業に入ると急に、英語の単語や英文の読み書きが入ってくる授業になり、子ども達が中学校の英語の授業で、戸惑っている様子がうかがえます。
そして文部科学省は、今後、小学校の高学年の授業において、「聞く」「話す」に加えて、「読む」「書く」という基礎能力を養うことも、英語教育の新しい改革に加えています。
けれども、この小学校・中学校の「読む」「書く」ことは、幼い頃から英語の絵本を読んだり、英語を文字と関連させて学ぶことや、また英語の単語や英文を読んだり書いたりする早期英語教育を行っていれば、英語を「読む」「書く」ことは、子どもにとって、もうとても身近なものになっていると思います。
幼い頃から楽しく、親子でいろんな英語に親しむことが、小学校・中学校からの、本格的な英語の学びに役立つのであれば、とても嬉しいですね。
またこの文部科学省のHPでは、高校と大学の入学者選抜の英語の試験の改善についても、以下のように触れられています。
☆文部科学省による、高等学校と大学の英語力の評価及び、入学者選抜の改善が今後行われる?
再び文部科学省のHPから…文部科学省は、今後、高等学校と大学について、入学者選抜の英語の試験において、改善を行うとしています。
文部科学省は、現在の大学または高校の、入学者選抜において、英語については英語の4技能を測定する試験は、ほとんど行われていないとしています。
そして文部科学省は、今後は、4技能の総合的なコミュニケーション能力を、大学入試などの入学者選抜で適切に評価されることを目指す。としています。
つまり今後は、大学等の入学者試験に、4技能の英語力がとても大事になってくるということになります。
私の周りにも、難関の国立大学を卒業しているけれども、実際に使う英語は苦手。という方も結構おられます。しかし今後は、4技能の総合的なコミュニケーション能力を伴った英語力が、高校生にとって、大学に合格するための力になる。という時代になるのでしょうか…
☆文部科学省が目指す英語力を持つ高校生になるために、幼少期からできること
それでは、文部科学省が目指す、英語力が高い高校生になるために、幼少期からできることはどのようなことでしょうか?
これは幼少期からできれば毎日、様々な形で英語に触れていくことが、とても大切になると思います。
例えば子どもが、幼稚園の年長から小学生3年生までの4年間に、毎日2~3時間英語に触れたとすると、小学校4年生になるまでに子どもが英語に触れる、その合計時間数は、
毎日3時間だと…365日×3時間×4年間=4,380時間
4年間、日々の英語時間を継続すると、4,000時間を超える膨大な時間、子どもが英語に触れることができることになります。
実際に英語を使いこなせるようになるには、最低でも2,000時間、3,000時間以上必要とも言われていますので、幼少期からコツコツと英語に触れておくメリットは、とても大きいのではないかと思います。
特に幼少期や小学校の低学年の時期は、まだ比較的、時間にゆとりがあります。工夫すれば、CDで、英語を聞き読みする時間なども合わせれば、子どもが1日で2~3時間、英語に触れることは難しくありません。またそのことで、日本語やその他のことにデメリットがあるということもありません。
コツコツと毎日英語を学ぶ時間を習慣にしておくことは、子どもの未来の英語力を高めるために、とても有益なことではないかと思います。
そしてこれらの子どもの英語の時間を活用して、小学校の低学年の間に、こつこつと英検などの試験を受けておくことも、とても有益なことではないかと思います。
なぜそう思うかと言うと、同じく、文部科学省のHPから、文部科学省は今後、高校や大学に対して、英語の資格や検定試験を、入学者選抜試験に活用することを促すとしています。
現在の大学入学者選抜では、英語の4技能すべてを測定する試験がほとんど行われていないので、英語の4技能からなるコミュニケーション能力をより適切に評価している資格・検定試験を、文部科学省は、大学入試や高校入試に推奨したいとしているのですね。
そういえば、英検の試験が、2016年度に大きくリニューアルされて、4技能をそれぞれ、各級に合わせて測定していく試験に変更になりました。
この英検の試験の4技能へのリニューアルも、文部科学省の高校入試・大学入試における資格・検定試験の推奨が、影響しているということなのでしょうか。
この文部科学省の英語の資格・検定試験が、大学入試や高校入試に導入されることが実際に行われると、英語をコツコツと幼いころからやってきている子どもさんは、高校や大学の試験において、本当に助かるのではないかなと思います。
なぜなら本番の高校入試や大学入試日までに、英検等の資格試験を受けることを済ませておくことができ、受験に関して、試験までの時間を、他の科目に力を入れることができるから…
これは魅力的だなと…正直思います。
子どもの受験勉強はただでも大変なのに、少しでも子どもの負担が和らげば…。
そしてさらに、英語の4技能を活用して、子どもが成長して、自分のやりたいことをするときに、英語が子どもの力になれば、ほんとうにいいなと思います。
☆まとめ
文部科学省は、今後、子ども達の英語力の目標として、『高校生は、特性・進路に応じて、高校卒業段階で、例えば英検2級から準1級、TOEFL iBT60点前後以上等を設定』としています。上記と並行して、『高校卒業段階で、英検準2級程度~2級程度以上の高校生の割合が50%を目指す』 という、もう一つの文部科学省の目標もあります。
文部科学省は、今後、高等学校と大学について、入学者選抜の英語の試験において、改善を行うとしています。今後は、4技能の総合的なコミュニケーション能力を、大学入試などの入学者選抜で適切に評価されることを目指す。としています。
文部科学省は今後、高校や大学に対して、英語の資格や検定試験を、入学者選抜試験に活用することを促すとしています。
【参考】文部科学省「今後の英語教育の改善・充実方策について報告〜グローバル化に対応した英語教育改革の五つの提言〜」
